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〒901-2302 沖縄県北中城村渡口478-1 ジムニー物語3を読む
ジムニー大好きなガレーヂTOMOが魅力を伝えたくてジムニー物語をつくりました。
ジムニー乗ってみたくなるかも(^^)
不定期掲載ですが次回もお楽しみに〜。
カズシ(29)はドキドキしていた
4駆ショップで働いている地元の先輩に強く進められて買ったジムニー
なんかいろいろカスタムされてるって言ってたけどさっぱりわからなかった
見た目が気に入って買ったけどクッション悪いし燃費もあんまり 車高が高いから乗り降りもしにくい
でも、目線が高いから通勤の渋滞も気にならないし
うまく説明できないけど他の車とは違う感じがある
『ツーリングに行くから、日曜日あけておけよ、朝7時集合な!』
返事する前に切れちゃった 朝7時集合か・・・
ショップに行くとカッチョいいジムニーが5台並んでいた
挨拶して出発
カスタムされたジムニーが6台並ぶと目立つのだろう
対向車の視線が気になる子どもなんか指さして喜んでる
いい気分だ
二時間ほど走った頃 舗装されていない山路に入って行った しばらく走ると広場についた
ここでお昼食べてユンタクして帰るんだなと弁当出そうとしてると
皆は荷物を下ろし四駆にする作業をしているようだ 『四駆入れた?』
前に習った行程をするとメーターに4WDの表示
よしいこう!
助手席に乗り込んだ先輩が皆に合図して3台目に並んだ 初心者の定位置らしい
少し走るとまるでジャングルの中 小枝が屋根や窓を叩く
道もどんどん険しくなり 車の中で飛び跳ねたり 明らかにタイヤが浮く感覚でヒヤッとしたり・・・
でも、たのし〜たのし〜
車の中で吠えていたら うるさい!って言ってる先輩も楽しそう!
『ジムニーはよー、四駆に入れると何倍も楽しい車になるんだよ』
何度も先輩が言っていたのが今わかった 本当に楽しい
楽しみながらしばらく走ると 前の二台が止まって何やら話している
おりて行くとそこは5メートル程の直角に近い壁のような坂 引き返すと思ったら
まず一台目のJA11ホロが勢いをつけて突っ込んで行くと呆気なく登ってしまった
続いた二台目のJB23も手こずりながら登りきった
『いいか、カズシお前のジムニーもあれくらいいじっているから絶対に登れる
ハンドル切らずに真っ直ぐいけば大丈夫だからよ』
まさかと思ったが先輩の顔は真剣だ 心を落ち着かせて思いっきりアクセルを踏む
跳ねるようにフロントが上がったと思ったら 見える景色は空だけ
後ろにひっくり返るとカラダがコウチャクしそうになったが
先輩の『踏めー』の言葉にアクセルをいっぱい踏んだ
フワッと浮いた感覚のあと
気がつくと壁の上にいた
『なー言っただろ!』
ニヤニヤしている先輩の隣で
ドキドキしながらもニヤニヤしている俺がいた
完全にハマった瞬間だった